ついにきた、「TOKYO 2020」
選手の皆さんもその思いはひとしおのようです。
新春企画「ことしにかける~後藤佑季ver.~」(勝手に命名しました)をお届けしているのですが、今回はその第2弾です!
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2019年11月、ドバイで開かれたパラ陸上世界選手権。
ここで、初出場ながら堂々の銅メダルを獲得し、2020年の東京パラリンピック代表に内定したのが、T63(大腿義足)クラスの兎澤朋美(とざわ・ともみ)選手です。
自己ベストを40㎝以上も更新し、躍進を遂げた1年となりました。
1年以上取材をさせていただいていますが、お会いするたびにどんどん変化している、そのスピードの速さが印象的でした。
2020年を目前にした2019年は、どんな一年だったのか。
年末に沖縄で行われた日本パラ陸上競技連盟の合宿で、お話を伺ってきました。
■2019年は、“いい評価をしていい”1年
自己ベストを40㎝以上更新して4m44を記録し、その後もコンスタントに4m20-30を出すようになった兎澤選手。
「2019年は、世界選手権を大きな目標に掲げてやってきました。メダルを獲得して内定をもらったというのは、シーズン全体を見てもいい評価をしていいんじゃないかなと思います。一言でいうなら、うーん…順調に来た1年だったのではないかな」と話しました。

沖縄県読谷村陸上競技場を駆け抜ける!
自己ベストを大きく更新して、その後も記録を出し続けるというのは、何か「ブレイクスルー」のポイントがあったのでは?とお聞きしました。
「いい記録を求めるには、ある1つの要素だけではなくて、いろんな要素がうまく重なり合わないとベストというのは出ないんです。技術面も、装具面も、メンタル面も、まんべんなく上向きにできたのかなと思います」
陸上の強豪、日本体育大学陸上部に所属し、パラアスリートブロックの水野洋子監督の指導を受けている兎澤選手。もう一人、その躍進を、技術面、装具面、メンタル面すべてにおいて支えたのが、兎澤選手と同じ大腿義足のクラスで、リオデジャネイロパラリンピック金メダリストのハインリッヒ・ポポフ氏でした。
2019年2月にUAE・ドバイで行われた合宿にて
義肢装具士でもある彼に義足のフィッティングを直してもらうだけでなく、
技術的には、日本に来日した際はもちろん、ポポフ氏のいるドイツにまで単身武者修行に行き、教えを請いました。
大腿義足のアスリートのパイオニアだからこそ「言葉」にできることがあったからです。
会えないときでも、メッセージアプリを使って技術のことからメンタル面についてまで何度も質問をし、そのたびに真摯に向き合った答えが返ってくる。
この絆が生んだ躍進でもあったのです。
ポポフ氏はパラ陸上世界選手権にも、日本代表のテクニカルアドバイザーとして帯同しました。

世界選手権での兎澤選手をポポフ氏に振り返ってもらったところ
「彼女の準備が順調に進んでいることを確認できて誇らしく感じました。正直、ドバイの競技場は走り幅跳びのためのコンディションとしては良くありませんでした。
というのも、風向きが(追い風だったり向かい風だったりと)しょっちゅう変わっていたのです。だからドバイの競技場での幅跳びは難しい。でも、彼女ならばもっと跳べる、もっと記録を伸ばせると思えました。
彼女が今シーズンの一番大切な大会で結果を出せたことに私は満足しています。100メートルで自己ベストを出しましたし、走り幅跳びではメダルを獲得したので、これ以上にない素晴らしい結果でした」
と、上機嫌に答えてくれました。
伸びた要因についてお聞きすると
「義足のアライメント(足をはめるソケットと、ブレードのつなぎ目)を変えてみたのです。そのアライメントと身体とのつなげ方に取り組みました。また、彼女は(左右の脚の)筋肉面でバランスが悪かったので、毎回コーチのヨウコ(日体大監督の水野洋子さん)に(僕は普段はそばにいられませんから)普段の練習から筋肉のつき方のバランスを意識させるように、と言っていました。
彼女の脚は強く、体調もいいです。ですから、私たちは筋肉の状態(左右の筋肉差をなくすこと)、そして踏切のタイミング、この2つに的を絞ったのです。
技術的なことにもたくさん取り組みました。今は、彼女がより速く走ることを目標にしています。速く走れば速く走るほど、ジャンプが大きくなるのです。彼女が見せたこの40センチの伸びはここでは終わりません。もっと飛べます。レバークーゼン(ドイツ)で指導しましたが、そこでは5メートル飛んでいました。5メートルを跳べる力があるのです。
でも、彼女は速く走ることを恐れています。速いスピードに入る時はいつも、速度を落としてしまうのです。彼女は、この点を変えなければいけないと感じています。だから、トレーニングにも少し変更を加えました。2日前にも彼女と話をしたのですが、『毎日筋肉痛だ』と言っていましたよ(笑)」
兎澤選手自身も、まだまだ直さないといけないところはたくさんあるんですけど、と前置きしたうえで、
「まずは体幹を鍛えていきたいです。走りもジャンプも、どちらも以下に身体をぶらさずにできるかがポイントなので。徹底的に鍛えられるのはこの冬が最後ですから」と夢の大舞台に向けて気持ちを新たにしていました。
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■きたる、2020ー
お話を聞いたときは、2020年まであと1週間、という時。
「さんざんいろんなところで、『2020年』『2020年』と言い続けてきて、本当にその年になる、というのはドキドキします。悔いのないよう、この冬を過ごしていきたいです」と語る兎澤選手。

普段は、水野監督(右)の指導の下、トレーニングに励む
内定がすでにある身としては、焦らずにいろんなことを準備できる、本番前の最後の冬。
何か試したいことはあるのかとお聞きすると
「今はそんなにないです。この時期に内定が取れたということは、記録を狙わなくてもいいので焦らずに準備できるアドバンテージと考えて、細かいところまで詰めていきたいです」とのこと。


この日は、冬季メニューで走り込み。きつい練習に倒れこむ場面も。
「春先の試合までに身体を作って、自己ベストを出せる状態にしたいです。2020年の5月には、国立競技場でジャパンパラが開かれます。本番と同じ会場ですし、いい緊張感を持って臨めると思うので、そこを1つの区切りとしていきたいです。そこで、ある程度の記録は出せるように準備していきます」
―ある程度、の記録って、どれくらいですか…?
「めっちゃ聞いてきますね!(笑)5mというのを区切りにしています。5月の時点では、そこまでいかないにしても、自己ベスト(4m44)以上は出したいです」
―どんな大ジャンプなのか、楽しみです!
「待っててください!!(笑)」

「待っててください!!」と笑顔で話す兎澤選手
「待っててください!!」その宣言通りの大ジャンプで、国立競技場の宙を舞うのはいつか?!
今後も引き続き注目です!
【関連記事】「真の」世界王者になるために|佐藤友祈 ―ごとうゆうき・パラ陸上取材記―(2020/1/9)
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