テス・エンジニアリング、巴商会、エム・アイ・エスは「第5回 国際バイオマス展」(「スマートエネルギーWeek2020」内、2020年2月26〜28日、東京ビッグサイト)で3社共同開発製品の竹チップ混焼バイオマス温水ボイラー「E-NE(イーネ)シリーズ」を展示した。発電に不向きとされている竹を燃料として利活用できるバイオマスボイラーで、価格は税別4000万円。
竹はカリウムを多量に含んでおり、灰の軟化温度が低く、大型のボイラーで燃焼させると炉内に「クリンカ」という溶岩を生成する特性がある。さらに塩素濃度も高いため耐火物や伝熱管を腐食させやすい。そのため、国内では豊富な資源であるものの、一般にはバイオマス発電などの燃料としては不向きとされている。
E-NEシリーズはバーナーの回転と燃焼制御技術、クリンカの自動排出機能などを搭載することで、竹の燃焼を可能にしたという。竹チップのみでの燃焼も可能だが、基本的には竹チップと木質チップの混焼(5対5)での利用を想定している。この場合、60〜75℃の温水が供給でき、燃料消費量は78.2kg/hとしている。混焼での利用する場合は、15年の製品保証も付帯する。
システムはサイロや供給機などを格納したものと、バーナーやボイラーなどを格納した2つのコンテナで構成。このようにコンテナを利用したパッケージ収納型とすることで、機械室等の建築工事を不要とし、基礎工事のみで導入できるため、コスト面でも有利だという。コンテナ格納時の外形寸法は2440×3710×1万2120mm、システムのみの場合は1810×2300×5940mm、重量は5375kg。
3社では年間10台程度の販売を目指す方針だ。
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発電に不向きな竹を燃料に、コンテナで運べるバイオマス温水ボイラー - ITmedia
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