Pages

Tuesday, June 29, 2021

救急救命士がワクチン接種の実技研修 神奈川県海老名市|NHK 首都圏のニュース - NHK NEWS WEB

tunggusama.blogspot.com

神奈川県海老名市では、新型コロナウイルスのワクチン接種を加速するため、1日から救急救命士も接種を担当することになっていてこれを前に29日夜、救急救命士が筋肉注射の具体的な方法を学ぶ実技研修が行われました。

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐって、国は、集団接種の会場で必要な医師などを確保できない場合に限って、救急救命士や臨床検査技師も接種を行うことを特例で認めています。
これを受けて海老名市では、1日から消防の救急救命士が接種を担当することになっていて29日夜、国が定めた実技研修が行われました。
会場には、救急救命士と歯科医師、あわせて29人が集まり、地元の医師の指導を受けながら腕の筋肉に似せた専用のキットやかもの肉を使って、針を刺す位置や深さなどを確かめていました。
海老名市では、1日以降、42人の救急救命士が、交代しながら集団接種の会場で接種を担当するということです。
実技研修を受けた救急救命士の猪熊剛士さんは、「思っていたよりもすんなりと針が入った感覚がありました。この研修の向こうには、市民が待っているので、市民の安心安全のために、使命感をもって臨みたい」と話していました。

海老名市では、研修を終えた市の消防の救急救命士42人が1日から市内3か所の集団接種会場で、交代でワクチン接種を担当します。
海老名市消防本部の救急救命士、猪熊剛士さんも今回、ワクチン接種に参加する1人です。
業務の中で、医師の指示のもと、点滴を打つなどの医療行為を行っていて、ふだんから訓練を重ねています。
ただ、ワクチン接種に必要な筋肉注射は、経験がないため、国が定めたインターネットを使った研修や実技研修を受け、準備を進めてきました。
海老名市の消防では、感染の第3波が拡大していた去年の年末ごろから新型コロナウイルスの患者の搬送が急増し、一時は、毎日のように患者を病院に運んでいました。
患者を搬送する際は、感染防止のため、ウイルスを外に漏らさないカプセル型の特殊な装置に入ってもらいます。
中には、搬送先の病院が見つからず、患者とともに救急車の中で数時間過ごしたケースもあったといいます。
猪熊さんも患者の苦しむ姿や不安な様子を目の当たりにして、ワクチンが広がることで少しでも患者が減ってほしいと強く思うようになりました。
猪熊さんは、「子どもが産まれたばかりの患者さんを搬送したとき、子どもと会えなくなり、先の状況が見えない中で、『私はこれからどうなるんでしょうね』と話をされ、心が震えるような気持ちになりました。そのとき、1日でも早くワクチンが広がってほしいと強く感じました」と話していました。
猪熊さんは、1日から早速、集団接種の会場でワクチン接種を担当することになっています。
猪熊さんは、「ワクチン接種を広げる1人になれることはすごく喜ばしいことだと思っています。今まで搬送した患者さんのいろんな気持ちを汲みながら、接種に臨んでいきたい」と意気込みを話していました。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 救急救命士がワクチン接種の実技研修 神奈川県海老名市|NHK 首都圏のニュース - NHK NEWS WEB )
https://ift.tt/3qB0rTj
待っています

No comments:

Post a Comment