
『未来少年コナン』を思わせる、陽気なコメディ
丸っこい顔で、行動力旺盛なジロン・アモス(CV:大滝進矢)は、およそSFアニメの主人公らしからぬ非イケメン系のキャラクターです。舞台となるのは「惑星ゾラ」と呼ばれている地球。どんな悪事を働いても、3日過ぎれば免罪になるという、西部劇のような荒々しい世界を生き抜くタフな少年です。 両親を殺されたジロンは、3日間以上経っても敵討ちを果たそうとします。盗賊団を率いる少女ラグ・ウラロ(CV:島津冴子)たちと手を組み、最新のウォーカーマシン「ザブングル」を盗み出すことを試みます。超わがままなお嬢さま、エルチ・カーゴ(CV:横尾まり)との出逢いも待っています。 ジロンの復讐心が物語を動かしていきますが、やがて闘いは惑星ゾラを支配する富裕層「イノセント」と支配される庶民階級「シビリアン」の階級闘争へと発展。物語設定はなかなかハードな一方、宮崎駿監督の人気TVアニメ『未来少年コナン』(NHK総合)を思わせる、陽気なアクションコメディとして演出されていました。エルチやラグたち女性キャラクターが、生き生きとしていたのも印象的です。 キャラクターデザインは、『イデオン』でも富野監督とタッグを組んだ湖川友謙氏。メカデザインは『ガンダム』でおなじみの大河原邦男氏に加え、オリジナルビデオアニメ『機動警察パトレイバー』(1988年~1989年)で注目を集めることになる出渕裕氏も参加していました。 人気作曲家・馬飼野康二氏によるテーマ曲「疾風ザブングル」が、今も耳に焼き付いている人も多いのではないでしょうか。従来のロボットアニメのパターンを払拭する前向きな意欲が、作品全体から感じられます。
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