仙台放送
原油の価格高騰の影響があらゆるところに出ています。重油を使う「銭湯」や大豆を煮る時に灯油を使う「豆腐店」など…悲鳴が上がっています。 太白区にある公衆浴場「鶴の湯」。利用客は一日100人ほど。 鶴の湯 木村仁則 店主 Q.重油は一日どのぐらい使う? 「油は60リッターぐらい。じっと我慢している。落ち着くのを待っている」 湯を沸かすのに大量の重油を使う銭湯。今年9月の重油の価格は1リットルあたり87.2円。去年の最も低かった時期から30円ほど上昇し、「鶴の湯」では一日あたり2000円ほど支出が増えているといいます。 一般公衆浴場は公衆衛生に必要な施設として、入浴料の上限は県が定めています。そのため知事の許可がなければ値上げは出来ず、原油価格が高騰し経営に打撃を受けても、簡単には対応できないといいます。 鶴の湯 木村仁則 店主 「値上げ申請して、受理されて、入浴料上げていい結果が出るまで1年かかる。すぐ反映されないので、高値どまりしたら商売としてなかなか厳しい状況になっていく」 原油価格の高騰に加え原材料の高騰により我慢の限界を迎えている業界も…。 明治12年創業の「上村豆腐屋」です。 上村豆腐屋 上村修治さん 「前日にうるかした大豆を、ここで粉砕します。粉砕したやつをここで煮て、こっちでおからと豆乳にわけます」 4代目・上村修治さん。上村豆腐屋の豆腐は大豆と水とにがりのみ。創業以来この昔ながらの製法を受け継いでいます。 上村豆腐屋 上村修治さん 「ほんとに豆と水と、にがりだけなんですよね。豆の香りがすごいする」 上村豆腐屋の大豆はすべて県内産。 上村豆腐店 上村修治さん 「大豆王国ですから宮城県。甘さが強い。油っぽさもある」 しかし今、この大豆の価格が高騰しています。主な原因は長雨などの天候不良による不作。それに加え海外産の大豆もバイオ燃料として近年引き合いが強く、県内産大豆の価格を押し上げています。 そして、世界的な原油価格の高騰に伴い大豆を煮るための釜を熱する灯油の価格も10月まで11か月連続で値上げ。厳しい経営を余儀なくされています。 さらに…。 記者リポート 「大豆や燃料費の高騰に加え、このプラスチック製のパックも値上がりしています」 上村豆腐店 上村修治さん 「包装資材の使い方もかなり節約してやっている。それでは全然追い付かない」 「上村豆腐屋」では包装用のパックの仕入れ価格が以前より倍近くまで高騰。大豆に灯油、そして包装代の値上げ…。 上村豆腐屋 上村修治さん 「去年の春からコロナでコテンパンなことになって3年連続で大豆高騰。いろいろな全ての価格が上がってますから。まあ、一つの想いだけで貫ければいいのだが」 3重苦の中で「値上げ」か「量を減らすか」辛い選択を迫られています。 上村豆腐屋 上村修治さん 「もう我慢もできない状態なので、値上げか量を減らすかどっちかですね」
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