テレビ新広島
地域
全国トップクラスを誇る江田島のカキ…。ある課題に直面する中、”ブランドを守る”ための奮闘を追いました。
横一列に座り黙々とカキに向き合う人たち…。シーズン真っただ中の江田島産カキを支える”冬の風物詩”です。しかし、牡蠣業者は今、大きな課題と向き合っています。
【鈴木記者】
「江田島市内にある牡蠣の加工場です。こちらではいままさに出荷の最盛期を迎えているんですが中では打ち子の方々が一個一個丁寧に作業をしています。一番端の男性の手元をみるとかなりスピーディーですね。次から次へと牡蠣の殻を剥いていきます」
生産量、全国トップクラスを誇る江田島産の牡蠣…。
【マルイチ水産・大越英樹社長】
「今年は例年になく実入りもいい大粒がとれる状況」
こちらの会社ではコロナ禍もあり、特に県内での需要が増えているといいます。しかし、そんな嬉しい状況の裏で心配している問題も…。
それが…。「打ち子の後継者不足」
【マルイチ水産・大越英樹社長】
「以前はミカン農家や花の農家の奥さんが季節的に牡蠣を剥きに来てくださっていたが高齢化でそういう方がいなくなり新しく若い世代の方は市内のほうに働きに出られる方が主で…」
水揚げした牡蠣を手際よく殻から外し、身を取り出す「打ち子」…。この加工場では1日およそ8時間の作業であわせて500kgのむき身を取り出します。しかし、需要に対して打ち子不足から供給が間に合わない…つまり、牡蠣を養殖しても水揚げができない状況となっているのです。その背景には外国の人に支えられているカキ業界の現状があります。新型コロナの影響で入国ができない状況に直面しているのです。
【マルイチ水産・大越英樹社長】
「だいたい秋に入国してもらうのが一番いいが、昨シーズンの秋が入国できなかったから、待っている子が1年くらい待っている」
おととしの秋から1年以上足止め状態になっているインドネシアからの外国人技能実習生…。国の調査では2018年時点で江田島市内で牡蠣類養殖を営む会社は68社ありましたが関係者によるとこの一年で後継者不足や打ち子不足で廃業したところもあるといいます。
【マルイチ水産・大越英樹社長】
Q社長にとって打ち子はどういう存在
「カキ(養殖・販売)をやっていく中で一番に大切な存在ですね」
寒くて仕事がキツイなど、敬遠されがちなイメージを払しょくするため働きやすい職場環境づくりなどを進めている業者…。”市外からでも興味がある人は来てほしい”…。海外にも通用する”江田島ブランド”を守るための奮闘が続いています。
からの記事と詳細 ( 江田島のカキが重大な課題に直面 「打ち子後継者不足」で出荷できない - www.fnn.jp )
https://ift.tt/iRwoASm
待っています
No comments:
Post a Comment