福島県大熊町で100年続いた梨農家の若き5代目が、亡き父の思いを継ぎ、避難先の千葉県で栽培復活を目指している。梨栽培は同町の基幹産業だったが、福島第一原発の事故後、梨栽培を再開したのは唯一。代々守ってきた「大熊の味」を応援してくれる人たちに届けたいという。
東京電力福島第一原発から南に約180キロ離れた千葉県香取市。果樹園の一角の畑に、まだ小さな梨の木が並んでいる。植えたのは、果樹園を営む関本元樹さん(21)。祖父の好一さん(87)に教えを請いながら、梨の栽培を進めている。実がなるまで5年ほどかかるが、「収穫を楽しみにしている人たちの期待に応えたい」と意気込む。
関本さん一家は代々、大熊町で梨栽培を続けてきた。しかし、原発事故により町全域に避難指示が出され、一家は約140キロ西の福島県只見町に避難。元樹さんの父で4代目の信行さんは梨栽培を離れ、サラリーマンとして働いていた。
だが、得意先から「梨を待っています」との手紙が届き、家族の後押しもあって再開を決意。大熊町と気候が似た場所を探して全国を巡るなかで、2012年11月、香取市で栽培を再開した。所有者だった梨農家が亡くなり、放棄されていた畑を借りての再スタートだった。
当初は梨の味や大きさにばら…
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