◇30日 中日4―2広島(バンテリンドームナゴヤ)
停滞ムードを打ち破るには動くしかない。3連敗中で打線は底。ならばと立浪監督は次々に仕掛けていった。最後ベンチに残った野手は捕手の石橋のみ。野手16人、投手5人をつぎ込む総力戦で白星をつかんだ。 「悪いときは待っていても点は入らないので動いていかないといけない。野手を使い切っていたので延長になったらどうしようかなと思いましたけど、8回に勝ち越してくれたので選手に助けられました」。試合後の指揮官は安堵(あんど)の表情に包まれた。
同点に追い付かれた8回。ホームにたどり着くためにすべての力を注ぎ込んだ。阿部、高橋周が連打で一、二塁。二塁走者に代走平田、そこから木下が犠打で二、三塁と好機を広げた。ここで代打溝脇を告げると、広島は左の塹江にスイッチ。すぐさま代打の代打A・マルティネスを送り、死球で満塁に。このチャンスで加藤翔が中前適時打を放ち、これが決勝点となった。「(高橋周の打席は)バントか迷いましたけど、打たせたのが幸いになった。代走は高松を使っていたし、平田は走塁センスにたけている。木下もよくバント決めたし、アリエル、加藤翔と後からでた選手が良い役割果たしてくれた」
最初の2点も積極采配が実を結んだ。4回は岡林、5回は代走・高松がいずれも二盗を決め得点に結び付いた。「いいところで走ってくれました。どんどん勝負をかけないと点が取れないバンテリンの試合が続いていた。勝てて良かった」。一貫して攻めの姿勢を貫いたゲームだった。
打線も大幅に組み替えた。1番鵜飼、2番岡林、3番石川昂と売り出し中の若手を並べた。「きのう打てなかったので、打てないのであれば将来楽しみな選手をどんどん早い打順に入れようと」。その3人には試合前に直接伝えたことがある。「打てる打てないはあるし、なかなか結果が出るものではない。だけど必死な姿勢だけはみせろ。打てなくても元気がなかったり自信がなさそうなら使わない」。鵜飼が2出塁、岡林が3安打1盗塁、石川昂は犠飛とそれぞれが躍動した。立浪監督は「まだまだレギュラーじゃないのでね。うまくいかないことも多いかもしれないけど、その中でも必死に結果を出す姿を見ていきたい」とハッパをかける。
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