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Friday, April 29, 2022

「銀山ボーイズ」も待ってます! 「銀の馬車道 鉱石の道」日本遺産5年 イベント続々、記念のグッズも - 神戸新聞NEXT

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 日本遺産「銀の馬車道 鉱石の道」が28日、認定されて丸5年を迎えた。当初、順調に伸びていた各施設の入場者数は新型コロナウイルス禍で大幅に減少したが、影響は依然続きながらも、バスツアーが復活し始めるなど状況は変わりつつある。関係者は「5周年を機に仕切り直しする」と、取り組みの強化を誓っている。(小日向務)

■マネキンのアイドル

 史跡・生野銀山(兵庫県朝来市生野町小野)では、日本遺産認定と銀山ボーイズ誕生のそれぞれ5周年の節目を祝う横断幕が掲げられた。運営会社「シルバー生野」の妹尾高明社長は「銀山ボーイズの人気と日本遺産認定の相乗効果で好調だった中でコロナ禍が襲来した。厳しい状況は続くが、5周年を機に盛り返したい」と話す。

 銀山ボーイズは、坑道の作業員を再現したマネキン60体でつくるアイドルグループ。認定を受けて間もない2017年7月、デビュー曲「ギンギラ銀山パラダイス」を引っ提げて登場した。2曲目の発表前には「総選挙」も開催し、繰り返し新聞やテレビに取り上げられた。同施設は目標としていた入場者8万人を同年から3年連続で超えた翌年、コロナ禍で4割近い急減となった。

 実は、銀山ボーイズのきっかけは16年の認定申請で落選したことだった。「他人に頼ってはいけないな-と発奮した」と妹尾社長。コロナ禍に苦しむ中でもツイッターなどで連日、情報発信を続けており、3年ぶりに行動制限のないゴールデンウイークの営業に期待を込める。妹尾社長は「行政や民間、住民が協力して認定を受けた日本遺産。大切に育てていきたい」とする。

■人気ロックバンドが

 一方、朝来市佐嚢の神子畑選鉱場跡は、認定前の16年度で5487人だった来場者が21年度は4倍近い2万1053人に増加した。認定後、選鉱場跡が人気ロックバンド「UVERworld(ウーバーワールド)」のミュージックビデオの撮影に使われたり、俳優のディーン・フジオカさんがテレビ番組のロケで訪れたりして、広く知られたため。神子畑交流館「神選」が20年にオープンしたことも、来場者数を押し上げた。

 神子畑鉱石の道推進協議会の山内隆治郎会長は「5月の連休明けにツアーバスの予約がかなり入っている。そのまま来場者が回復してほしい」と期待する。

 鉱石の道推進協議会(事務局・但馬県民局)は、日本遺産認定の意義を「各地域の活性化に頑張ろう、との住民意識が高まった」と説明。「朝来市の朝来、生野と、養父市の明延、中瀬の各エリアはより知られるようになってきているが、『鉱石の道』の知名度はまだ低い。一体的にPRすることで、それぞれのエリアの観光客が他のエリアも訪れるようになる」とする。

 一昨年から情報発信に力を入れており、ユーチューブで鉱石の道の講座や、ウオーキングコースを紹介する動画を公開。本年度に観光客のニーズ調査も計画しており、「仕切り直しをして、今後の盛り上げにつなげたい」と説明する。

■折り紙や「ご来山印」記念事業続々

 日本遺産「銀の馬車道 鉱石の道」の認定5周年で、朝来市では記念事業などが繰り広げられている。同市観光協会生野支部と朝来支部は、日本遺産に関連した同市内の名所やシンボルなどが出来上がる12種類の折り紙を製作。29日から無料で配布。同市は、JR播但線生野駅の西口広場でバラなどを植え、周辺を日本遺産のシンボルゾーンとして整備を続けている。

 折り紙12種類のうち、神子畑選鉱場跡関連の6種類を鉱石の道神子畑交流館「神選」で配布。鋳鉄橋や、明延鉱山(養父市)-神子畑を結んだ明神鉄道の車両などを用意した。残りの6種類は生野鉱山関連で、朝来市観光情報センター(JR生野駅舎内)で提供する。生野銀山、カラミ石、1トン積鉱車などがある。12種類はいずれも千部(先着)を用意した。

 史跡・生野銀山(同市生野町小野)では、5周年記念の「ご来山印」を販売する。「日本初の明治政府直轄鉱山」の文字や、明治政府が用いた「五七の桐紋」をあしらった。500円。昨年7月には、本格的に採掘を始めたとされる山名祐豊や生野銀山を直轄化した織田信長ら5人の家紋を配したご来山印も発売した。

 一方、生野駅西口広場では、住民でつくる「生野の緑化推進の会」が昨年度から、103本のバラの苗を植え、市も低木を植樹するなど整備を続けている。そのほか、各地でさまざまな記念行事が予定されている。(小日向務)

【日本遺産「銀の馬車道 鉱石の道」】朝来市や養父市、神河町、市川町、福崎町、姫路市が申請。2回目の挑戦で2017年に認定された。構成文化財は16。全体をまとめる日本遺産「銀の馬車道・鉱石の道」推進協議会、但馬側の「鉱石の道推進協議会」と播磨側の「銀の馬車道ネットワーク協議会」が、各市町と連携して取り組みを進めている

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