長野・須坂市動物園 飼育員日誌
来月は「クリスマス」が待っています。よく見るサンタさんは、ソリを立派な角を持つトナカイがひいています。今回はそのトナカイの角について説明します。
シカ科で唯一、雌にも角があるトナカイですが、その用途は冬の豪雪の中でも雪を掘って子供たちのために餌を探すスコップの代わりといわれています。一方、雄の角は秋の繁殖時にパートナーを確保しようと、雄同士で激しく戦うためのものです。ただ雌雄ともに、重く複雑な形の角を一年中持っていても邪魔なだけ。用途がなくなれば、自然に落角します。そうシカ科の角は1年ごとに新しく生えかわるのです。
さてサンタのソリをひくトナカイには角がありますよね! 雄は秋の闘争で使い終えた角は、初冬には抜け落ちて無くなります。代わりに雪が本格的になる冬、雌には立派な白い角が成長します。生態的にいうとサンタさんのソリを引いているのは冬に角がある雌のトナカイとなるのです。(トナカイ担当 小林哲也)
からの記事と詳細 ( 【長野・須坂市動物園 飼育員日誌】トナカイ サンタのソリは雌雄どっち? - 産経ニュース )
https://ift.tt/68ViPXz
待っています
No comments:
Post a Comment