北九州市で市民の台所として親しまれ去年２度の火災が起きた旦過市場で、焼けた店舗の跡地に市が整備を進めてきた仮設店舗が完成しました。
「旦過青空市場」と名付けられ、来月から順次営業を始めます。
北九州市の旦過市場では去年４月と８月に起きた２度の大規模な火災で合わせて８７店舗が焼け、北九州市は跡地に仮設店舗の整備を進め、３０日完成しました。
仮設店舗は「旦過青空市場」と名付けられ、２６店舗が入居できる長屋づくりの建物です。
１つの店舗の広さはおよそ１５平方メートルで、飲食店向けにやや広い店舗も４つ用意されています。
また、２度の火災を受けて防火対策を強化し、▽建物には不燃性の部材を使ったほか、▽火災の発生を自動で消防に通報する「火災通報装置」を３か所に設置しています。
これまでに食品関係などの２１店舗が入居を予定していて、来月から順次、営業を始めるということです。
去年８月の火災で被災し仮設店舗への入居を予定する干物店の吉野智博店長は「これまでは屋外のテントで商売し乗り切ってきましたが、仮設店舗でこれからまた頑張っていきたい」と話していました。
北九州市神嶽川旦過地区整備室の草野尚嗣室長は「火災のあと旦過で店を再開したいと待っていたところもあるので、旦過青空市場によってにぎわいが生まれることを期待している」と話していました。
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