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今年初めに出版した回顧録『SPARE(原題)』でアフガニスタンに従軍中の経験を告白したヘンリー王子。「アフガニスタンではタリバンの戦闘員25人を殺害した」「この数に満足してはいないが恥じる数でもない」「人だと思ったら殺すことはできない。彼らは盤上から除外されたチェスの駒だ」「人間を人間だと思わず、他のものとして扱うように訓練を受けた」と告白した。この発言はイギリス国内で「イギリス人、特に兵士たちの安全を危険に晒している」「軽率だ」と物議を醸したが国際社会からも非人道的だと非難が殺到。殺人を自慢しているようだという指摘まで上がった。タリバン側も抗議。「あなたが殺したのはチェスの駒ではなく人間だ。彼らには帰りを待っていた家族がいた」とツイートした。
この王子の発言をロシア人アーティスト、アンドレイ・モロドキンも批判、作品を発表した。モロドキンは血液など人間の体液や皮膚を使ったインスタレーションで知られるアーティスト。挑発的な作品で平和を訴え、政府を批判している。今回彼はアフガニスタンの人から寄付された本物の血液を使い、王子が殺した兵士の数と同じ25冊の『SPARE』を血で染めた。
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『Blood Money(流血の報酬)』と題されたこの作品と共にモロドキンは声明を発表。「ヘンリー王子はタリバンをビデオゲームの中の悪役のように殺し人間の命を”他のものとして扱った”こと、薬物の濫用や性的搾取、殺人の成果について書いた本を売るのにその残念な物語を利用したことを自慢している」。王子が回顧録で大麻やコカインを使ったことや女性との性的な経験も告白したのはご存知の通り。
この作品はウィンザーで展示された後、5月2日からアーティストグループ「a/political」によって発売される。チャールズ国王の戴冠式が間近に迫ったタイミングを狙ったと見られている。価格は1万ドル(約130万円)。売上はすべてアフガニスタンのチャリティ組織に寄付される。
モロドキンは先月も王子に対する抗議のメッセージを込めた作品を発表。イギリスの国章をアフガニスタンの人々から寄付された血液で染めたインスタレーションをセント・ポール大聖堂に投影した。セント・ポール大聖堂はチャールズ国王とダイアナ元妃の結婚式が行われた場所として知られている。
この作品についてモロドキンはイギリスの放送局「スカイニュース」にこう語っている。「王子の発言に非常に怒っている」「アフガニスタンの人たちは自分たちがヘリコプターで狩りをする王子のためのチェスの駒に過ぎないと読まされた」「王子は人を殺すことをコンピューターゲームのように話している」。王子はモロドキンの抗議を含め、アフガニスタンでの戦闘を告白したことに対する批判にコメントしていない。今は人道活動に取り組んでいることをアピールしている王子。このまま沈黙を守るのか、改めて注目が集まっている。
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