連続テレビ小説「らんまん」が4月3日にスタートします。植物学者・牧野富太郎をモデルにしたオリジナルストーリーで、埼玉県出身の神木隆之介さんが主人公を演じます。
神木さんと富太郎の共通点とは?神木さんから、視聴者の皆さんへのメッセージも。インタビュー全文をお伝えします。
(聞き手 安部みちこアナウンサー)
放送開始にワクワクする思い
神木隆之介さんが演じる主人公は、いちずに植物を愛し、情熱的に研究に没頭する植物学者の槙野万太郎です。高知と東京を舞台に、天真らんまんに駆け抜けた波乱万丈な生涯を描きます。
いよいよ放送ですが、いかがですか。
神木隆之介さん
「ドキドキしますね、やっぱり。撮影自体は9月から始まりまして、そこから放送まで時間があるので、スタッフさんも他のキャストの皆さんも、ついに視聴者の皆様のもとへお届けできるんだということに、ワクワクしている方が多いんじゃないかなと思います」
ドラマを一足先にご覧になって、いかがでしたか?
「1・2週目は、子ども時代を演じる森優理斗くん、小林優仁くんがすごく頑張ってくれています。僕自身は台本上では見ているけれど、初めて見たというシーンもいっぱいあったので、純粋に一視聴者として楽しむことができました。
これから何が起こるのか。万太郎という子に何が降りかかってくるのか。どんな困難に立ち向かって、どんな未来が待ってるんだろうという、ワクワクするような期待感がすごくある1週目だと思うので、自分自身でもすごく楽しみにしています」
神木さんと牧野富太郎の共通点は…
主人公のモデルとなっているのは、植物学者の牧野富太郎。新品種などおよそ1500種類以上の植物を命名し、日本植物分類学の基礎を築いた一人です。神木さんは、富太郎ゆかりの植物園や資料館に足を運び、役作りに取り組んできたそうです。
「植物園や資料館に行かせていただいて、いろんな方のお話をうかがいました。牧野博士は、実際にお会いしたことがないので、その人物像は資料でしか調べることができなかったのですが、博士の写真はすごく満面の笑みで笑ってらっしゃる写真が多いと思います。
その印象がすごく強くて、笑顔が多い方だったり、植物に対して純粋に好きという思いが強かったりする印象があったので、万太郎に役作りとして投入していきたいというのはありましたね」
そこから演じる万太郎については、どう捉えていますか?
「万太郎は、富太郎イズムを受け継いでいると思います。好きという気持ちがすごく強かったりとか、知りたいという気持ちが強かったり、集中力がすごく高かったりとか、博学だったりする方。
最初、撮影に入ったときは、『僕はどれぐらい、博士のことを意識していったらいいだろう』という不安や心配ごとはありました。
ただ、あくまでも博士はモデルですし、名前も槙野万太郎という、全然違う名前でやってますし。シナリオはかぶるところがあるかもしれないですけど、あくまでもフィクションであり、エンターテインメントなんだ…と思った瞬間から、博士の第一印象は大事に残しつつ、自分でキャラクターを作っていって、芝居の中で万太郎と一緒に経験したことを糧に、どんどん自分なりに役作りをしていこうと思ったんです。
最初は博士と万太郎という人が一緒だったんですけど、その瞬間からどんどん分かれていって、今は槙野万太郎という人物としてやっています」
視聴者はこれから万太郎に出会いますが、神木さんからご覧になった万太郎はどんな人ですか?
「話題が尽きない人だなと思いますね。周りの人は、『しかたないな、まぁ万太郎さんが言うなら協力します』みたいな感じです。その純粋でまっすぐな気持ち、うそや偽りがないところがすごくステキな人だなあと思います。
全く邪心がないというか、花のことや植物のことになると、ちょっと人を振り回してしまうこともあるんですけど。
裏がある人や、言っていることとやっていることが違う人は、周りも見抜くと思うんですけれど、万太郎の場合は純粋に、『自分がこの花の名前を知りたいから、花が好きだから』という思いだけなので、たぶんそこにみんな心打たれている。
『万太郎さんが言うならしかたない、手伝いますよ』『ありがとう』というふうになる、それぐらい素直なステキな人間なのかなと思っています」
神木さん自身は、それだけ好きで集中したものはありますか?
「僕は鉄道です。鉄道が子どもの時からすごく大好きなので、ずっと画用紙に絵を書いていました。ちっちゃいころは、本を見て『この電車かっこいい。この車両かっこいい。見に行きたい』と言って、電車を乗り継いで駅まで見に行ったこともあります。
鉄道博物館もしょっちゅう行ってましたし、カメラを持って、我を忘れるぐらいすごい好きだったので、電車を見るときはよく走って行って、親から『ちょちょちょ、勝手に行かない、危ない!』と言われながらも見に行きましたね。
なので、万太郎に共感できる部分はあるので、役作りのほうはそんなに苦労はしないでできたかなと思っています」
「ながら見」OK ドラマが日常の一部になれば
これからご覧になる視聴者の皆さんに、メッセージをお願いします。
「大きな目標の1つとしては、まずは舞台となっている高知の皆さんに、できるだけ喜んでいただきたいなという思いがあります。
また、皆さんの日常の中の一部になれたらいいなというのは、すごく思います。たぶん、ドラマを放送する時間は皆さん、準備をされている方もいらっしゃると思いますし、何か作業されてる方もいらっしゃると思います。だけど、僕のやる『らんまん』という朝ドラは、『朝ドラをやるから、ちゃんとテレビに向かって見よう』ということはやらなくていいと思ってます。
支度しながら、全然『ながら見』でいいですし、なんなら見なくても、声だけ聞いていてもいいと思っています。それはなぜかというと、準備したり、家族と話したりしている、日常の中でドラマが流れている。それって、日常の一部になじんでいる証拠だなと思うんですよ。
『見る』というと、すごく構える気持ちにもなると思うんですけど、僕の声だったり志尊淳さんの声だったり、他のキャストの皆さんの声だったり、会話だったりというのが、日常の音の中の1つとして、そこに存在するだけで、めちゃくちゃステキなことだなあと思っているので、ぜひ気軽に構えずに見ていただきたいなあと思います。
皆さんのスタイルで自由に見ていただいて、日常の一部になじんで、エンターテインメントとして楽しんでいただけたらと思います」
神木隆之介さんインタビューを、4月3日(月)午前7:45から、おはよう日本(関東甲信越)で放送します。
NHKプラスでは、同時・見逃し配信を全国からご覧いただけます(4月10日午前8:00まで)。
連続テレビ小説「らんまん」は4月3日(月)放送開始です。
(毎週月~土曜日、総合・午前8:00~など。土曜日は1週間分を振り返ります)
番組の詳しい情報はこちら
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待っています
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