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Wednesday, June 28, 2023

2023年7月の星空情報 - 国立天文台

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7月の星空情報です。

2023年の前半、夕方の空で目を引いてきた金星。7月上旬、金星は最大光度を迎えます。地球との位置関係によって変わる見かけの大きさと欠け方のバランスで、金星の明るさは変化します。

金星が「宵の明星」として見えるのは、今月まで。20日には、日の入り後の低空で細い三日月との最後の共演が見られます。
8月の後半、金星は夜明け前の空で輝き始めます。

夜半には、木星が姿を現します。12日、下弦過ぎの月と並んで未明の空を昇っていきます。

七夕の季節、夏の大三角が早々と空高く昇っています。梅雨空の先には、夏本番の星空が待っています。

7月の月の暦

3日:満月 10日:下弦 18日:新月 26日:上弦

ワンポイント・アドバイス

2023年の前半、「宵の明星」として夕空で輝いてきた金星。今月に光度のピークを迎えます。「最大光度」の頃はマイナス4.7等に達し、澄んだ空では青空の中で肉眼でも見つけることができるほどです。

地球から見て太陽の向こう側を通過する外合の時、金星は満月のように全面が輝いて見えますが、地球からの距離が遠いため視直径(見かけの大きさ)は小さく見えます。金星が地球に近い側に回り込むようになると、距離が近づくため視直径は大きくなっていきますが、太陽の光が当たっていない影の部分の割合が次第に大きくなってきます。その兼ね合いで、金星の明るさは変化します。「最大光度」の金星は、三日月を思わせる細く欠けた形をしています。

8月中旬に内合(地球から見て太陽の手前を通過する)を控え、見かけの位置がぐんぐん太陽に近づいている金星。地平線からの高度は徐々に低くなっており、今月下旬にはすっかり見づらくなります。

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文:内藤誠一郎(国立天文台 天文情報センター)

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