
記録的な大雨で大規模な土石流がおきた福岡県久留米市では土石流によって自宅の1階部分が損壊したものの直前に2階に逃げて難を逃れた女性がNHKの取材に応じました。
女性は救助されるまでの2時間で死を覚悟した心境などを証言しました。
久留米市田主丸町竹野では、土石流に複数の住宅が巻き込まれ、北川良俊さん(70代)が亡くなりました。
土石流は北川さんの隣に住む平田えつ子さん(46)の住宅にも襲いかかりました。
息子と2人でリビングにいたという平田さんは当時の状況について「『ゴー』と音がしたので外をのぞいたら、土砂や家が自宅に向かって押し寄せてきていました。とっさに息子と2階のベランダに駆け上がりましたが、その数秒後に土砂が流れてきました」と証言しました。
その後は2階にとどまって消防に助けを求めたということですが土砂が道路などをふさいで消防隊員もすぐにはたどりつけなかったということです。
結局、平田さんたちはおよそ2時間後に救助されました。
救助を待っていた心境について平田さんは「1階部分が崩れたり、えぐれたりして家がいつ傾くか分からなかったので、助からないと思っていました。仕事に出ていた主人や親族には『ダメかもしれない』などと連絡を入れ、『痛いのかな』『苦しいのかな』などとも考えました。命があってよかったですが、記憶が飛びそうなくらい怖かったです」と振り返りました。
その上で「レベル5の避難情報が出ていても『自分は大丈夫だろう』と考えていました。レベル4の段階で避難すべきだったと今になって思います」と話しました。
また、亡くなった北川さんとは15年ほど前に平田さんの一家が引っ越してきたときから地域の行事などを通じて交流があり、引っ越してすぐに北川さんから声をかけてもらったことが忘れられないといいます。
平田さんは「声を掛けあってみんなで避難するべきでした。亡くなった現実を受け入れられず、数日間は話もしたくない状況でした。地域になじめたのも北川さんのおかげだと思っています。とてもショックを受けていて、もう少し落ち着かないと、なんと言葉をかけたらいか分かりません」と肩を落としていました。
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