組み上げられていく鉄骨。
次第に隠れていくのは、熊本城、「第3の天守」と呼ばれる「宇土櫓」。
始まったのは、復旧工事に向けた囲いを取り付ける工事です。
囲いが外されるまで約10年。
また会う日まで、その勇壮な姿を待っています。
(熊本放送局 記者 藤﨑彩智)
※2023年8月時点の情報です
「第3の天守」、復旧に向けて
7年前の熊本地震で33のやぐらや塀が被害を受けた熊本城。
このうち「第3の天守」とも呼ばれる国の重要文化財「宇土櫓」も、地震で建物が傾き、壁がはがれ落ちるなど激しく損傷しました。
築城当時の姿を保っている唯一の多重櫓。
木造の地上5階地下1階建ての建築物で、天守閣にも匹敵するつくりです。
この宇土櫓を復旧させるための本格的な工事がことし6月から始まっています。
まもなく見納め・・・
1度解体してから復旧する必要があるという「宇土櫓」。
そのために覆われるのが、「素屋根」と呼ばれる囲いです。
雨や風を防ぐためにやぐら全体を覆うもので、高さは堀の下からおよそ46メートルにもなるということです。
「素屋根」が取り外されるのは、復旧工事が終わるという約10年後の2032年度。
内部では、来年から2年間かけてやぐらの解体工事が行われます。
解体した部材は素屋根の内部に保管。
調査や設計などをへて、復旧工事が始まります。
ただ、ちょっと寂しい知らせが。
その間、外から見ることが難しくなるということです。
このほか、やぐらの下や周囲の石垣が大きく崩れ落ちたままになっている国の重要文化財「戌亥櫓」も。
崩れ落ちた大きな石に作業員がワイヤーを取り付け、クレーンで回収する作業が行われていました。
ここだけの話、実は・・・
「宇土櫓」の勇壮な姿、しばらく見られないのでしょうか・・・。
実は・・・。
熊本城総合事務所復旧整備課 岩佐康弘課長
「『素屋根』の天守閣側にはネットを張ります。中の作業が見えるようにする予定なので、天守閣からみなさまに見ていただきながら工事を進めます」
岩佐康弘課長
「長い時間がかかる工事ですが、丁寧に着実に復旧を進めていきます。『宇土櫓を忘れないでね』という思いで、あたたかく見守っていただきたい」
からの記事と詳細 ( 熊本城 宇土櫓 復旧 工事 公開いつ?NHK熊本 - nhk.or.jp )
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待っています
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