１４日道内は各地で局地的に大雨となりました。この雨でＪＲ千歳線は線路が冠水し、札幌と新千歳空港を結ぶ快速エアポート３０本が運休しました。運転は午後５時ごろに再開されましたが、およそ２時間半にわたる運転見合わせで多くの乗客に影響が出ました。
ＪＲ北海道によりますと、大雨の影響で快速エアポートを含む千歳線は北広島駅と島松駅の間で下り線の線路が冠水したため、１４日午後２時半ごろから札幌駅と新千歳空港駅・苫小牧駅の間の上下線で、およそ２時間半にわたって運転を見合わせました。
この影響で、函館・千歳線は快速エアポート３０本を含む４２本が運休しました。
このほか、午後５時すぎの時点で、▼特急列車は▽札幌と函館を結ぶ「北斗」６本と、▽札幌と東室蘭を結ぶ「すずらん」４本、▽札幌と釧路を結ぶ「おおぞら」２本、▽札幌と帯広を結ぶ「とかち」１本のあわせて１３本、▼普通列車は、▽根室線と函館線でそれぞれ９本、▽室蘭線で７本、▽石勝線と日高線それに花咲線で、それぞれ２本、▽釧網線の１本のあわせて３２本を運休しています。
また、１４日午後８時３０分ごろから根室線の新得と池田の間の上下線で終日運転を見合わせることにしています。
ＪＲは、今後の天候次第で運休や遅れの列車が増える可能性もあるとして、ホームページなどで最新の運行状況を確認するよう呼びかけています。
【空港行きバスを待つ人で長蛇の列】札幌と新千歳空港を結ぶ快速エアポートが運転を見合わせた影響で、ＪＲ札幌駅前の新千歳空港行きのバス停には雨の中、傘を差しながら多くの人が列を作っていました。
羽田空港に向かう予定の女性は、「電車に乗っていくつもりが止まってしまったので、急きょバスに変更しました。バスを待つ人が多くて驚いています」と話していました。
宮城県から来た２０代の女性は、「バスに並ぶ人が多くて乗れるかなと思ったけど、飛行機の時間まで余裕があるので、待とうと思います」と話していました。
【新千歳空港も混雑】大雨のため札幌と新千歳空港を結ぶ快速エアポートが一時、運転を見合わせた影響で、新千歳空港ではターミナルビルの到着ロビーやバス乗り場が混雑しました。
快速エアポートが運転を見合わせた影響で、新千歳空港では飛行機で到着した人たちがターミナルビルに滞留し、混雑しました。
また、札幌方面に向かうバスの乗り場では、鉄道での移動を諦めバスに変更した人たちが長い列をつくり、午後４時半ごろには２００人ほどが並んでいました。
東京に単身赴任中で札幌に帰ってきたという５０代の男性は「きょうは家族と久しぶりに再会できる日だが、かれこれ２時間以上バス停で待っています。３本バスを見送りました」と話していました。
幼い子どもを３人を連れ、大阪から帰省したという３０代の女性は「大阪と違って寒いので、子どもたちにはレインコートを着せてしのいでもらってます。できれば鉄道を使いたかったです」と話していました。
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