5年前、川崎市多摩区の路上でスクールバスを待っていた小学生と保護者が次々と包丁で刺されるなどし、6年生の栗林華子さん（当時11）と、別の児童の保護者で外務省職員だった小山智史さん（当時39）が死亡したほか、18人が重軽傷を負いました。
事件から5年がたつ28日、現場では朝から近くの住民などが花を手向けたり、手を合わせたりして2人を悼みました。
近所に住む50代の女性は「あれから5年がたちますが、忘れることはできません。『あのような事件は二度と起こさないようにしますから、安心して眠っていてください』という思いで、手を合わせました」と話していました。
また毎年、献花に訪れているという30代の男性は「風化しないように、少しでも力になればと思い毎年来ています。事件が二度と起きてほしくないという願いを込めて献花をしました」と話していました。
児童が通っていた私立カリタス小学校では追悼のミサが行われ、遺族や児童など合わせておよそ350人が参列したということで、小野拓士校長は「5年がたちますが、悔しさと悲しさが今もあります。回復のペースは、子どもたちそれぞれ違うので、子どもたちにあわせた支援を続けていきたい」と話しています。
この事件を起こした当時51歳の男は、その場で自殺しました。
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