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Sunday, July 12, 2020

マルチクラウドのデータ保護における課題と対処 - ZDNet Japan

 ほとんどの企業にとって、組織のデータは最も価値のある資産です。企業活動においてデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速し、データ活用が進む中、資産であるデータをいつでも、どこからでも迅速に利用できる状態にしておく重要性が増しています。そのため、データのバックアップとリカバリーはIT運用に不可欠となっています。企業は、データを偶発的または意図的な損傷、削除、変更から保護する必要があります。

 特に、パブリッククラウドの利用が広がり、SaaSやPaaS、IaaSなどのサービスを利用する際には、それらの場所に格納されているデータを保護する効果的な方法が求められるようになりました。既にオンプレミスで稼働しているソリューションがあるかもしれませんが、現在のソフトウェアでクラウドサービス上のデータを保護できるかというと、必ずしもそうではありません。その結果、多くの企業は、マルチクラウドの現実を踏まえてデータ保護ソリューションを再評価することとなっています。

マルチクラウドの定義

 マルチクラウドとは、一つの組織で複数のクラウドサービスを使用しているということです。これには、SaaS、PaaSおよびIaaSといった全てのタイプのサービスが含まれます。

 日本企業でもマルチクラウドの利用が増加しつつあります。組織がマルチクラウド戦略を明確に追求しているかどうかにかかわらず、実際には複数のクラウドを使用しているというケースが増えています。小規模なスタートアップ以外の企業では、ITが認識していないクラウドサービスを使用している部分があるでしょう。例えば、人事部が従業員のトレーニングにSaaSのサービスを利用したり、開発者が新しいアプリケーションのアイデアのためにAmazon Web Services(AWS)を利用したり、CMO(最高マーケティング責任者)がマーケティング契約会社とファイルを共有するためにBoxを使用したりするといったケースが考えられます。

データ保護に関する新たな課題

 これら全てのデータが全て異なるクラウド上に保存されているので、IT運用に新たな課題が生じています。マルチクラウドにおけるデータ保護に関しては、次の3つの主要な課題があります。

  1. データの検出:IT運用グループが使用しているサービスに気づいていない場合、そのサービスを保護することは非常に困難となる
  2. 運用の一貫性:クラウドサービスが増えれば増えるほどデータ保護ソリューションの種類が増える可能性がある。IT運用部門では、使用している全てのソリューションに対し、データ保持と複製に関する一貫したポリシーを維持する必要がある
  3. コスト管理:クラウドサービスは一般的には従量課金制で、データ保存とサービスからデータを取り出す費用が含まれる。IT運用部門では、巨額の費用をかけることなくデータを効果的に保護する必要がある

 理想を言えば、データ保護ソリューションは、上記のような課題の全てに対応する必要があります。

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