新型コロナの感染症法上の位置づけについて、政府は、大型連休明けの5月8日に「5類」に移行する方針を決めました。
鳥取県内の飲食店や宿泊施設からは、大幅に落ち込んだ客足の回復に期待する声が聞かれました。
新型コロナの感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行すると、政府の対策が大きく見直され、これまで行われてきた緊急事態宣言などの行動制限や、感染者や濃厚接触者の外出自粛要請は出来なくなります。
米子市のイタリア料理店「マカロニ食堂」は、新型コロナの感染拡大の影響で、3年前から売り上げが大幅に落ち込み、1月も感染拡大前の半分程度にとどまっています。
店主の河村和人さんは「5類」への移行について「お客さんが少しでも増えてくればと期待している。飲食店は『不要不急』と言われ、世間のムードや空気感で行動が抑制されてきたが、その空気感が変わってほしい」と話しています。
この店では「5類」に移行した後も、感染対策を徹底し、換気やパーティションの設置は続けていくとしています。
河村さんは「この3年間、なんとか事業を続けている状態で、5類に移行してもダメージがすぐに癒えるわけではない。これから長い時間をかけてゆっくり回復していけるように、もう一段、がんばらないといけない」と話していました。
一方、米子市の皆生温泉では全国旅行支援などの影響で、去年の宿泊客が感染拡大前のおよそ8割まで回復しています。
「皆生グランドホテル天水」の伊坂明社長は「5類」への移行について「待っていたので、『やっとか』という感じだ。今までずっと家にいた人が、外に出かける気分になるのではないか」と話しています。
このホテルでは、12月は多くの従業員が感染したり、濃厚接触者になったりして仕事を休んだため、一部の客に宿泊日を変更してもらったほか、食事の提供をやめるなどの対応をとったということです。
伊坂社長は「5類への移行で、現場にかかっていた負担が解消されると期待している。移行後は、従業員は体調が悪い時はしっかり休んでもらい、治ったら元気に働いてもらいたい」と話しています。
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行するのに伴って、段階的に、幅広い医療機関で入院の受け入れなどができるようになるとされています。
保健所などが行っている「入院調整」も、個々の医療機関の間で調整する体制に段階的に移行する方針で、コロナ患者を受け入れている鳥取市の県立中央病院は近く、周辺の病院と連携のしかたを協議することにしています。
鳥取県内では、県立中央病院など県が指定した19の病院でコロナ患者の入院を受け入れていますが「5類」移行後は、これ以外の幅広い医療機関でも段階的に受け入れができるようになるとされています。
また現在、保健所が行っている「入院調整」についても、個々の医療機関の間で調整する体制に段階的に移行する方針です。
これについて、県立中央病院の※廣岡保明院長は「ほかの病院でも受け入れができるようになれば、医療ひっ迫が少し改善できる可能性がある」と評価しています。
ただ受け入れに際しては、患者を個室にするなどしてほかの患者と接触しないようにすることや、医師や看護師が防護服を着ることなど、院内の感染対策が必要になることから「現場の負担が増えることを考えると、受け入れができない病院がある可能性もある」と指摘しています。
そしてコロナ患者のための病床の確保や、保健所による入院調整がなくなると、重症化リスクの高い患者の入院先が、すぐに見つからなくなるおそれがあることから、県立中央病院は近く、県東部の各病院と受け入れ体制や連携のしかたについて協議することにしています。
一方マスクの着用について、個人の判断に委ねる方向で検討されていることについて、※廣岡院長は「高齢者や基礎疾患のある人が非常に多い病院の中では、引き続きマスクをしていただきたい」と述べ、マスク着用に関する共通のルールについても県東部の病院と検討していく考えを示しました。
※まだれに「黄」
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