「中学受験は当たり前?」家計と子どもの未来を考えてみてから【共働き夫婦のお金の増やし方vol.21】
共働き夫婦の“お金あるある悩み”を解決する連載、【共働き夫婦のお金の増やし方】。「共働きなのにお金が貯まらない」「家を買うならペアローン?」「想像以上に教育費用がかかって将来不安」「夫婦でお金の話ができない」「忙しくて家計管理ができない」……親にも聞きづらい〈お金知識の基本のキ〉から、共働き夫婦の悩みをたっぷり聞いてきたベテランFP山中伸枝さんに教えていただきます。
第21回目のお悩みは、中学受験を控えた年齢のお子さんがいる方から。いろいろ調べてみたら、想像以上にお金がかかることがわかって驚いているそう。公立か私立かでも変わってくるけれど、大学までしっかり払い続けられるのか不安、というお悩みです。
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【今回のお悩み】
「子どもに中学受験をさせたいのですが、調べてみると驚くほどお金がかかるので迷っています。大学までの学費をちゃんと払っていけるかも不安。みんな、そんなに高所得なの?」
「貯金は大学費用に、高校までは家計からのやりくりが理想。中学から私立に入れば、そこから毎年100万円以上かかり続ける未来が待っています」(山中先生)
――周囲が「中学受験をするのが当たり前」という雰囲気だと戸惑いますよね。地域によって温度差もありそうです。
本当にそうですね。友だちがみんな中学受験をするなら、自分もしたほうがいいのかな?と子ども自身でさえ思うかもしれません。でも、相談者さんが心配されているように、お金の問題はシビアです。先々まで、あるいは第2子以降のことも考えて、ここは冷静に判断しましょう。
子どもの教育資金は、大学で学ぶ機会を子どもに与えるための費用として貯めていきます。特別な才能に恵まれた人はその才能を活かせばいいのですが、そうでなければ高等教育を受けることでその後の人生を生きる力を身につけられます。むしろ勉強して大学に入ることが必要不可欠なのです。また、幼少期から英才教育や習い事にお金をかけすぎても、それによって才能が開花する人はほんの一握りなので、お金の配分は慎重に考えたいところ。高校を卒業するまでの教育費は家計の中から無理せずに出せる範囲におさめ、大学資金をしっかり貯めることが基本と考えるべきでしょう。無理してボーナスを充てたり、貯金と取り崩したり、祖父母の援助をあてにしてまでしないと私立に行かせられないというのであれば、公立に進学させたほうがいいでしょう。
なぜかというと、いったん私立に入ったら最後、そこから先ずっと、毎年少なくとも100万円以上がかかり続けるからです。学費のほかにも、部活や修学旅行の費用、寄附金など、なにかと出費がかさむのが私立。クラスメイトも「私立で当たり前」という人ばかりだとしたら、子ども同士の遊び方も公立とは違ってきます。
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待っています
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