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Monday, February 5, 2024

「なぎさ」の味 待ってたよ 穴水の飲食店 営業再開:北陸中日新聞Web - 中日新聞

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常連客にメニューを説明する小向直美さん(左)と北川博幸さん(右)=穴水町曽福で

常連客にメニューを説明する小向直美さん(左)と北川博幸さん(右)=穴水町曽福で

食材ストック活用「誰かが先陣切らんと」

 穴水町曽福の国道249号沿いにある飲食店「なぎさガーデン」が1日、営業を再開した。新鮮な刺し身やカキの炭火焼きが売りだが、当面は食材の調達や調理が可能な料理に限り提供。町内ほとんどの飲食店が営業再開を見通せない中、オーナーの北川博幸さん(60)は「やれることからやっていく。復興への第一歩」と語る。(小林大晃)

 2日、店には再開を聞き付けたなじみの客らが訪れ、定食を頰張る姿があった。常連で店内の片付けも手伝ったという中能登町二宮の臼井誠治さん(90)は「この1か月間さみしかった。再開を心待ちにしていた」と笑みがこぼれる。

 同じ敷地の鮮魚店「渚水産」が仕入れた能登の魚介や干物を使った料理が中心。地震で床のひび割れや敷地の隆起などがあったが、建物自体に大きな被害はなかった。従業員も全員が無事で出勤可能だった。

 1月中は片付けに追われたが、店舗関係者が同月下旬に集まり「いつまでも嘆いていても仕方がない」と再開を決めた。従業員の中には町外に避難して別の仕事に就くことを考えていた人もいたが、北川さんは「給料のことは心配するな」と伝えたという。「再開して料理を出す。お客さんが来てくれる。それがあって従業員も安心できる」と力を込める。

 再開後のメニューはフグの唐揚げやエビフライ、煮魚の定食や天丼など6品。仕入れ先の業者の多くが被災しており、食材は主にストック分を活用している。地区の簡易水道は復旧したが、使用制限があるためペットボトルの水を使う。

 再開した1日から20人ほどが来店。店長の小向直美さん(54)は「お客さんの声が励み。支援の恩返しがしたい」と前を向く。町内の飲食店のほとんどが営業再開できない中、北川さんは「自分たちだけ営業していいのかと思うのは良くない。踏ん切りを付けないといかん。誰かが先陣を切らんと」と気をはく。

 当面の営業は午前11時~午後2時。火、水曜定休。焼きカキの提供も単品で今月中旬から始める予定だ。

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