■再開へ向けてクラウドファンディング
長野市豊野町豊野の無人販売所「空(そら)にカラフル」に設置した自動販売機が壊され、現金３万円余を盗まれる被害に遭った「章(あきら)わんぱく農園」が、販売再開に向けてクラウドファンディングでの支援の募集を開始した。目標額は１００万円で、１０日時点で１２万円を超える寄付が寄せられた。支援の輪が広がりつつある現状に、農園代表の金井章さん（３０）は「今後の励みにある」と感謝の言葉を口にする。
被害は３月５日から６日にかけて発生。現金の投入口や鍵などを壊す荒々しい手口だったという。自販機は２０１９年の台風１９号災害の被災地を元気づけようと設置したもので、主にハンバーガーを販売していた。しかし、事件で激しい損傷を受けて修復できないため、新たな機材を購入する必要があるという。
被害が報道されると、さっそく交流サイト（ＳＮＳ）などで「復活を待ってます」といったメッセージが寄せられた。金井さんが自販機に併設している果物などの無人販売の料金箱には、商品代を上回る現金が入っていたこともあったという。金井さんと、妻のひとみさん（３２）は事件解決を願いつつ「一日も早く復活させてまた人の集まる場所にしたい」と力を込める。
販売は、自販機を扱う飯田市の業者の協力を得て、６月ごろの再開を目指す。寄付はＣＦサイト「キャンプファイヤー」で３０日まで募集。３千円から２万５千円までのコースがあり、金額に応じて自家製ジュースやリンゴ、ブドウなどの返礼品を贈る。
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