アメリカのディズニーで働きたい。都内に住む優佳さん(25)=姓は非公表=はこの8年間、そんな目標を持ち続けてきました。そして今年4月、念願の内定をゲットしました。
夢をかなえるために必要だったのは、英語力。6年前に受けた英語能力テスト「TOEIC」(満点=990)は620点でした。それが945点に伸び、いまや英検1級の取得も視野に入れています。さて、どのように勉強したのか。挫折や苦悩、モチベーションの維持についても語ってもらいました。
――優佳さんの現在の状況をまずは教えていただけますか。
スターバックスでアルバイトをしています。もう5年半ほど続けています。ただ、今年4月に米国三越から内定をいただき、10月に渡米して、米フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートにあるテーマパーク「エプコット」の「日本館」でまずは1年余り働く予定です。いまは準備中で、ワクワクしかないです。
「"I is"じゃダメ?」 うれしかった塾の先生の対応
――米国で働くとなると、高い英語力が求められると思います。
実は中学時代、英語は一番苦手な科目でした。もう、be動詞からわからない。最初の挫折です。「なぜI amではなくI isではダメなのか」と、そんなレベルでした。学年に120人ぐらいいて、真ん中ぐらいの成績だったと思います。
ただ、中学2年の時の塾の先生が、バカにすることなく、ものすごくかみくだいて教えてくれたんです。たとえば、ただ単語を暗記するだけでなく、それぞれの単語が文章中でどのように使われるのかを丁寧に指導してくれた。点と点が結びつくような感覚でした。
それでも、都内の公立校の外国語コースに進むと、2度目の挫折が待っていました。英語の得意な同級生が多くて、授業で置いていかれるんです。授業中、泣きながら教科書を読んだことがありました。
(「チョコレート工場の秘密」などで知られる英作家)ロアルド・ダールさんの絵本を教材で使っていたんですが、3千ワードを読むのに2週間かかっていました。それでも理解度は6割ぐらいです。「私、全然ダメじゃん」って思っていました。
――でも、英語の学習自体はやめなかったんですね。
はい。英語が好きではあったんです。ロアルド・ダールさんのシリーズも「へえ、言語が違うだけで見える世界が違うんだ」と。なんというか、英語圏の開放的なカルチャーにあこがれのようなものも持っていましたし、「続けていれば、何か新しい道が開けるかもしれない」という期待もありました。結果的に高校卒業時には、ロアルド・ダールさんの4万ワードの本を、2日で読めるようになっていました。
――なるほど。アメリカのディズニーとの出会いはどのようなものだったんですか。
「ひとをもてなす仕事がしたい」「アメリカに住んでみたい」という漠然とした目標を持っていた高校2年の時、「フロリダのディズニーで働けるチャンスがある」ということを知りました。私にとってディズニーは、ホスピタリティーの最高峰です。明治大の国際日本学部に行けば、米ディズニー提携のインターンシッププログラムに参加できる。「これしかない」と。
いろんな方式で、その学部を受けました。ただ、残念ながらいずれも不合格。ちなみに当時のセンター試験の英語は168点でした。「こんなにがんばってもダメなんだ」と、3度目の挫折を味わった気分でした。
振り返ってみると、高校生のときに思い知らされたことがあります。「話せない」ということです。台湾の留学生と交流していても、「いまから体育館に行くよ」が出てこない。ディズニーシーで外国人観光客からポップコーンの容器を指さされ、「どこで買ったの?」と聞かれても、「フォローミー(私についてきて)」と言って道案内をするのが精いっぱいでした。
さらなる英語力、どうやって伸ばした?
――それでも、大学から英語…
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待っています
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